全国がんプロ協議会について
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代表者挨拶
文部科学省事業「次世代のがんプロフェッショナル養成プラン」(以下、次世代がんプロプラン)は、国が定める第4期がん対策推進基本計画にある「誰一人取り残さないがん対策を推進し、全ての国民とがんの克服を目指す。」という全体目標の下で、人材育成のために取り組んでいる施策のひとつです。2007年度から開始されたこのがんプロフェッショナル養成の事業は、その時々に応じて必要とされるがん医療専門人材の育成を掲げて、約5年毎に形を変えながら継続してきました。ここでは、協力して教育を担う複数の大学がグループとして拠点を形成し、この拠点が日本各地でそれぞれ独自の特徴を活かしながら活動してきました。現在進行中の次世代がんプロフェッショナルプランでは、全国で11拠点(連携大学76大学、協力大学7大学)が指定されています。
次世代がんプロプランでは、3つの人材の養成を目標に掲げています。がん医療の現場で顕在化している課題に対応する人材、がん予防の推進を行う人材、そして新たな治療法を開発できる人材です。各拠点では特色ある優れた教育プログラムを実施していますが、同時に拠点間合同のセミナーや研修、そして全国e-ラーニング聴講システムの利用など、拠点間で協力することで、さらに人材育成の深化と拡充が可能となることも明らかです。
全国がんプロ協議会には次世代がんプロプランに参画する全大学が集い、拠点間の協力のプラットフォームとなるよう活動しています。定期的な総会やファカルティ・ディベロップメントのためのフォーラムでは密接な情報交換を、そして緩和医療部会、がんゲノム医療部会、学際領域部会では大学間の垣根を越えた専門分野における質の高い医療人養成を促進する活動を行っています。
次世代がんプロプランに参画している大学、地域の医療従事者だけでなく、ホームページをご覧いただいている皆様までこの活動のネットワークを広げていくことが、今後のがん医療を支えることができる専門人材の育成に欠かせない要素となっています。このホームページががんプロの活動を知っていただく機会となれば幸いです。
全国がんプロ協議会会長 馬場 英司